2013年6月20日木曜日

牛祝祭(6)


 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:26頁

 第一章 「牛祝祭」 (6)

  一例は桧製で、「桙「」というに」ふさわしい。

 三叉形に彫出し黒漆で塗布された桙形先端のみ

 長さ39.3センチメートルのものである。

 第二の楽桙は、穂先が脇鈷一本だけの二又形状、

 鉄製で「桙」というべきである。

 径2.2センチの樫木の柄に金銅製金具を嵌め、

 目釘に壺金具を通して表裏に四弁花文の座金を装飾した

 全長105.3センチメートルの矛である。

 ところで小原一夫「南島入墨考」によると、

 八重山諸島の入墨文様のうちに「竹葉」と呼ばれるものがある。

 矢ともいうが、形状は三叉形である。

 つまり竹葉は三叉矛を表す。

  古語拾遺に「鐸をつけた矛」、

 つまり鈴をつけた矛という用語が出てくるが、

 これを実物説明するものが、

 先に触れた長野県辰野町に鎮座する矢彦神社に伝えられるている。


 《Key Word》

 黒漆

 楽桙

 脇鈷

 四弁花文

 小原一夫

 南島入墨考

 八重山諸島

 入墨文様

 竹葉

 三叉矛

 古語拾遺

 矢彦神社

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