2013年9月12日木曜日

カルト(スバル)人の地中海進出(4)アゲーノールとエウロペー-2


 『Yahoo!天気・災害』

 創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―

 著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦

 執筆時期:1999~2000年

 牛角と祝祭・その民族系譜:202頁

 第三章 カルト(スバル)人の地中海進出(4)アゲーノールとエウロペー-2

  エウロペー神話で第一に重要な要素は

 舞台がシリア、チュルスまたはシドンという地中海東岸地方と

 クレタ島であることにある。

 アゲーノールはフェニキアの祖神といわれている。

 同神の名称は、

 ギリシャ語で「山羊飼」を意味する αιγελατης と近似する。

 ウガリットと関係がありそうであるし、

 クレタ島においては

 イダー山の別称 エゲイオス (Aigaios) 山の名称に取り入れられ

 「山羊の山」の意であり、 Aigaion はエーゲ海となる。

  Aigaionは「猟槍、投槍」で矛ないし斧を表し、

 クノッソスの西方の古代名の都市アクソス Atos に関係し、

 また「アルゴナゥティーズ神話」にのるケルキューラ島の

 パイアーキア人の王アルキオスにも係わる。

 ケルキューラはクレタ島、パイアーキアは双斧ではあるが矛を意味する。

 古代地名 Agia ないし Hagia はこの呼称に依るものである。

  ミノス Minos はクレタ島の王となるが、

 この呼称は、同島がギリシャ本土などの大陸から離れて海の中に

 孤立(Meno)しているからである。

  島を守るために「青銅の巨人タロス」を作ったとは、

 カナンから青銅技術を導入できたことの代弁である。

 タロスの名はクノッソスの西方の町 Tylisos に対応し、

 その名はカナンの都市名、

 アゲーノールが王であったと神話で語られる

 チュロスの直輸入である。

 ARPACHIYAH 1976 :高床式神殿


 牛頭を象った神社建築の棟飾部


 

 『参考』

 Tell Arpachiyah (Ir aq).

 まんどぅーかネット

 シュメル絵文字 

  シュメル語・日本語

 《Key Word》

 シドン

 ケルキラ島

 パイアーキア

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