創世紀―牛角と祝祭・その民族系譜―
著述者:歴史学講座「創世」 小嶋 秋彦
執筆時期:1999~2000年
牛角と祝祭・その民族系譜:16頁
第一章 祝祭 「祝」(3)
祝は「屠(ほお)る」と、
和名抄では「はふる」と読ませているが、
深い関係にある。
祝の真義は
「神への献供のため動物を犠牲にして殺す祭官」である。
勿論むだに犠牲の屠殺をしたのではない。
犠牲を神々に献供して祈願の呼びかけを行ったのである。
『日本書紀』
皇極天皇元年の記には雨乞いのためであった。
この「ハフリ」は古代世界において
極めて国際的に敷衍(ふえん)された用語であった。
それが日本列島へもその文化と共に入ってきたと考えられる。
《Key Word》
日本書紀
皇極天皇
和名抄
雨乞い
日本列島
敷衍
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